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意識高いただの借金を抱えた人のブログ

やりたい仕事がはっきりしている学生ほど中小企業に就職した方がいいと思う

いつもお世話になっております。

意識高い負債者でございます。

今回は就職活動を終えて内定をいくつかもらっている学生や、大企業の内定がもらえなかったから留年しようか考えている学生に向けてです。

中小企業への就職のススメ

中小企業についてです。

学生の頃は就職活動で大手企業を受ける人が多いと思います。

ですが日本の企業の内97% が中小企業と言われています。

学生全員が3%の大手企業のみを対象に就職活動をするのはおかしい。(もちろん内定者の数が違うので枠としてはもっと大手企業は大きいのですが)

だから私は中小企業への就職の良さを紹介したいと思います。

ちなみに中小企業の定義はこちらです。

中小企業庁:「中小企業・小規模企業者の定義」

私自身もあえて中小企業を選んだ

以前の記事でもお話しさせていただいたのですが、改めてお話しします。

当時学生だった私は10社を対象に就職活動を行い、8社から内定を頂くことができました。

私の場合は大学院卒ということもあり、大手銀行や大手企業からも内定を頂くことができました。

そんな中で私が選択した企業は従業員が70名程度で売上げが50億の会社を選びました。

中小企業です。

私が中小企業を選んだ理由

私が大手を避け、中小企業を選んだのには3つの理由があります。

顔と名前が覚えられない

1つめは多くの人との付き合いが苦手だからです。

特に人の名前と顔を覚えるのが苦手で100人以上いたら無理です。

なので従業員が100名以下の会社を選びました。

体育会系の空気が苦手

2つめは体育会系のノリが苦手です。

私が内定を頂いていた大手企業はかなりの体育会系の企業でした。

飲み会の参加はもちろん、大学派閥まであるような企業だったので入ったら3日くらいでやめそうだなと思いました。

もちろん企業によっては中小企業でも体育会系の文化が強い企業はあるかもしれませんが、OBOGからの情報をもとに推測すると大手企業に体育会系の文化が強く残っているようです。

同期と競争したくなかった

3つめは同期と競争を繰り広げたくない気持ちです。

後ほど詳しく説明します。

こんな感じで大手企業の内定を辞退して、中小企業へ就職していま3年目で働いています。

どうして大手企業を受けたのか

ここまでお読みいただいて、どうしてそこまで大手企業に合わないとわかっているのに就職活動をしたのかと疑問に思う人がいるかもしれません。

よく聞かれました。

私が大手企業の内定を取った理由は外向けのパフォーマンスです。

親しい人には中小企業を選択して就職したと伝わっているので大丈夫なのですが、あまり親しくない人からみると大手にいけなかったのではないかと見られてしまいます。

特に親戚にです。

大学院までいって中小に入ったのかという話を私がいるにも関わらず親戚から言われている場面に出くわしました。

母親も父親もあまり親戚からの目線を気にしていない様子なのですが、私自身がいるなかでも言う親戚がいるということはもっとそういうことを言う親戚は多いと思い、親が言われている姿を想像すると悔しい気持ちがありました。

なので親戚のなかのだれよりも良い会社を受けて内定をもらった状態を作っておけば、親も親戚に言われることが少なくなると思ったからです。

くだらない理由です。

「○○銀行の総合職と○○建設の総合職から内定もらったけど、人が多いから断ったらしい」と親が答えるようになったら、親戚からは何も言われなくなったそうです。

効果があったので私としては必要な就職活動だったと思っています。

みなさんにはほとんど関係ないはなしだと思います。

中小企業に就職するメリット

話が少し脱線してしまいましたが、中小企業に就職するメリットをお話します。

  • 同期内での駆け引きがない
  • 経営側の仕事が早くからできる可能性がある
  • 競争相手が少ない
  • 年功序列が良い意味で崩れている
  • 同じ努力でも会社に与える影響が大きい

順番に見ていきましょう。

同期内での駆け引きがない

大手企業になりますと同期が100人単位でいるそうです。

出身大学でキャリアのスタートラインが違いますが、それでも同期内の駆け引きがあるそうです。

大手企業で働いたことがないので聞いた話ですが、出生しやすそうなグループに所属するとか出世しそうな人を先に落としておくなど無駄な駆け引きがあるそうです。

非常にめんどくさい。

中小企業はそんなことありません。

私の会社の同期は3人しかいません。

グループも何もないです。

もちろん仲良くしない理由はないので仲良くはしますが、必要以上のコミュニケーションを取る必要はないです。

経営側の仕事が早くからできる可能性がある

私が中小企業に就職して1番よかったなと思うことが、経営の仕事に早くから関われるということです。

大手企業では相当優秀な人でないと経営に携わる仕事はできないでしょう。

しかし中小企業は違います。

中小企業の部課長はいわゆるプレイングマネージャーです。

部下を管理しながら本人も働いている状態です。

ですので、経営に詳しくない人も部課長になってしまいます。

そうすると経営的判断をするための仕事をしている人は誰でしょうか。

会社によりますが社長か副社長または経理部が中心に行っているのです。

そうなると普段からずっと経営的な仕事をしている人はほとんどいないのです。

私の場合は先期のデータを分析して、中期経営計画の素案を作り社長や取締役に提案しました。

「来期はこうすれば、5000万の粗利が増えます」と多少強引に提案をしました。

入社2年目の社員です。

生意気なことを言っていることはわかっていたのですが、改善するポイントがわかっているのにだまっているのは会社のためにならないと思い勇気をだしました。

社長達に提案したところ、社長は全部長を呼んでそこでもう一度提案をする時間を作ってくれました。

そこから私は経営に携わるようになりました。

若手にもチャンスがあります。

私はこの本を読んでモチベーションを上げました。

小さな会社の幹部社員の教科書

小さな会社の幹部社員の教科書

  • 作者:井東 昌樹
  • 出版社:日経BP社
  • 発売日: 2015-11-20

競争相手が少ない

同期が少ないということから競争相手が少ないということがわかります。

中小企業では上下3年までの社員、いわゆる若手社員は全員競争相手になります。

それでも大手企業よりも少ないです。

私の会社で競争する相手は15人くらいです。

中小企業では出る杭は拾われます。

中小企業には出る杭を打つほどの余裕はありません。

使える人は1年目だろうと活躍させようとします。

若手の中で競争したとしてもそれぞれの得意な事があると思います。

競争するより自分の得意な事を伸ばすように自動的になっていきます。

それぞれがポジションを築いていきます。

中小企業の若手の中で競争するというよりも協力して会社をよくしていこうという空気が生まれます。

年功序列が良い意味で崩れている

前にもかきましたが、中小企業には余裕がありません。

できる人にやめてもらっては困ります。

新入社員を教育して社員として利益を上げるまで平均して2年はかかります。

もとをとるには4年以上働いてもらわないといけないのです。

なので中小企業はできる人には出世させます。

私も2年目から新しい部署を作ってもらって、そこに入りました。

もちろん給料もそれにともない上がっていきます。

中小企業にはできない年齢の高い社員に高い給料を払っている余裕はありません。

なので年功序列は崩れています。

若手にとってはチャンスです。

同じ努力でも会社に与える影響が大きい

最後は中小企業は成果が上げやすいという話です。

入社2年目に私は利益を6000万円向上させました。

無駄な支出があったのでそれを改善する提案をしました。

それが承認され会社として改善活動を実施して結果、6000万円も利益が改善されました。

1%の向上です。

もちろん会社全体での成果です。

同じように大手企業でも6000万円を向上したとします。

中小企業では1%の利益向上になりますが、大手では売上げが大きいので0.1%程度の改善になります。

同じ改善でも中小企業ではインパクトのある数字が出てきます。

中小企業では小さな改善でも会社に大きい影響をあたえます。

やっていて気持ちが良いです。

もちろん中小企業にも悪いことがある

いままでは中小企業にとって良い点をあげましたが、割ることがあります。

初任給が低い

大手企業の方がスタート時の給料は良いです。

私の場合は大学院生だったので月に5万円くらい低い状態でスタートしています。

もちろんそれからの給料の上がり方は人それぞれですがスタートが違うのは大きいです。

福利厚生が充実している

中小企業にも福利厚生がありますが、大手と比べると見劣りします。

今は社員にやめられてしまうと会社としてまずいので、福利厚生を充実させようと中小も頑張っています。

社長の意見が強い

経営層がしっかりしていないと、社長の意見が強くなることがあります。

良いときもあれば悪いときもあるので何とも言えませんが、ワンマン企業はイヤだという人もいると思います。

おわりに

今回は中小企業に就職することについて考えてみました。

ちょっと長くなってしまいましたが、私の意見を書かせて頂きました。

学生の頃にここまで考えられなかったですが、近年はあえて中小企業を選択する学生が増えていると聞きます。

今回はこの辺で失礼します。